お洒落こそ、仕事。仕事こそ、お洒落。

アフリカ・コンゴのお洒落でエレガントな人々 サプール 。 世界最貧国でありながら、彼らは高級スーツをまとって街を練り歩く。 オトコたちを突き動かすのは、内戦の歴史が生んだ非戦の精神だ。 銃を服に持ちかえる― 。そんな崇高な思いが創造する着こなしは、 世界中の人々を虜にしてやまない。 この秋の大丸・松坂屋には、彼らからヒントを得たスタイリングが集う。 さあ、サプールからお洒落を学ぼう。

アフリカ・コンゴのお洒落でエレガントな人々“サプール”。この秋の大丸・松坂屋には、彼らからヒントを得たスタイリングが集う。 さあ、サプールからお洒落を学ぼう。

サプール写真展予告 詳しくは
MEN'S FASHION WEEKS
2017年 9月13日(水)→26日(火) ■心斎橋店 ■梅田店 ■京都店 ■札幌店 ※神戸店・・9月13日(水)→10月3日(火) ※名古屋店・・9月13日(水)→10月10日(火) ※東京店・・9月27日(水)→10月10日(火)

各ブランドの秋冬の新作からサプールの着こなしに
インスパイアされたエスプリの効いたスタイリングをチョイス。
新たな着こなしや色目にトライする、
そんな「お洒落する気分」を持って各店にお越しください。
対象売場でのお買いあげで素敵なプレゼントもご用意しております。

■大丸心斎橋店 北館10階特設ステージ
 9月10日(日)午後4時から
 ※終了いたしました。

■松坂屋名古屋店 北館GENTA3F 紳士服売場
 9月17日(日)①午前12時から ②午後3時から

■大丸心斎橋店 北館10階特設ステージ
 9月10日(日)午後4時から
 ※終了いたしました。

■松坂屋名古屋店 北館GENTA3F 紳士服売場
 9月17日(日)①午前12時から ②午後3時から

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SAPEUR

SAPEUR撮影:SAP CHANO

アフリカのコンゴ共和国でひときわ異彩を放つ、陽気なお洒落集団“サプール”。その活動を長年続けているのが、ムイエンゴ・ダニエル(通称セヴラン)さんです。スーツをお洒落に着こなした彼は、颯爽と姿を現しました。軽やかにステップを踏みながら、眩いほどの笑顔で―。

“お洒落を楽しむことは、平和を願うこと。
世界中の人たちがサプールになれたら”

自分のカラーを出してみる

サプール歴の長いベテランは“大サプール”と称され、地元の人々から尊敬の念を集めている。セヴランさんはその中心人物の一人。サプールを志す者に、着こなしや所作を教える立場だ。そんなセヴランさんに、日本人の特にスーツの着こなしについてたずねてみた。
「とても上手に着こなしているね。ただし、もっと楽しむことができると思うよ」
おおむね好印象ながら、やや物足りないところもあるようだ。話を聞いていくと、色の取り入れ方が重要であることがわかる。
「控えめな色を避けて、もっと明るい色を身につけてみるといいよ」

サプールには3色以内でコーディネートをするという、独自の流儀がある。これは時代とともに確たるものとなり、現在ではサプールの基礎になっている。あざやかな装いながら、一貫性を感じることができるのは、この掟があるからだ。
日本のビジネスシーンでは落ち着いた色を選びがちだが、普段と違ったアレンジをすることで、サプールを彷彿とさせる雰囲気を創り出せることだろう。こういったサプールの装いは、いつもと違う自分を演出する大きなヒントになるはずだ。
一方、セヴランさんたちは、着こなしのアイデアをどこから得ているのか。ひとつのエピソードをあかしてくれた。
「日本の人たちは花柄が好きだろ? サプールはだいたい無地しか着ないから、花柄の取り入れ方はとても参考になったよ」
きものなどの柄にインスピレーションを得て、実際にスーツを仕立てたという。このように、サプールは独自のルールを守りながら、常に新しいエッセンスを融合しているのだ。

細部にまで手を抜いてはならない

多くのサプールは、質素な暮らしを送っている。仕事をしながら着飾ることに思いを募らせ、週末を迎えるとサプールとして街へ繰り出す。首都ブラザヴィルにあるメインストリートは聖地のひとつだ。
サプールは思いの丈を着こなしで表現するだけでなく、杖、パイプ、チーフ、ピンズなどのアクセサリーを巧みに用いる。自分らしさをアピールできるようになれば、正真正銘のサプールだ。
「着こなしをカッコよくするためには、たとえ落ち着いた感じのスーツでも、アクセサリーを上手に身につけることさ」
セヴランさんは小物の取り入れ方から、ボタンホールの糸の色を工夫したことまで、ディテールへのこだわりをじっくりと語った。特にチーフやピンズといったアクセサリーであれば、日本のビジネスマンでも実践しやすいことだろう。
また、今回の来日で気になる小物を見つけたことも話してくれた。
「蝶ネクタイや花のカタチをしたピンズがあったんだ。カタチが珍しかったから、とても印象に残っているよ」
サプール独自の色使いと同様、小物にも気をつかうことで、着こなしに大きな変化が生まれるのだとセヴランさんは付け加えた。まさに、お洒落は細部に宿る、ということなのだ。
「みなさんとてもセンスがいい。ちょっとした工夫でもっとよくなるから、ファッションを楽しんでほしいね」

いつもジェントルマンであれ

「みなさんとてもセンスがいい。けれど、色合いを考えて着るとか、アクセサリーを身につけるとか、ちょっとした工夫でもっと良くなると思いますので、ファッションを楽しんでほしいです」

後にセヴランさんは、こんなメッセージを残してくれた。
「ピュアでいることが大切なんだ。そのおかげで日本に来ることができたし、いろいろな人に会うこともできた。平和が好きだというストレートなメッセージを伝えていかなくてはと思っているよ」
セヴランさんの胸中にあるこの意志は、内戦が続いたコンゴで大きな意味を持っている。お洒落を楽しむことは、平和を願うこと―。
「世界中の人がサプールになれたら、戦争はなくなる。銃を服に持ちかえて、平和に暮らしていきたいね」
彼らはファッションをつうじて、穏やかな日々の尊さを訴え続けている。内戦という体験から得た非戦の精神は、サプールたちの着こなしと密接に結びついたものだ。崇高な思いが込められているからこそ、世界中の誰もが心を奪われる。あの唯一無二の美しさに。
この秋、サプールのセンスや生き方に敬意を表しながら、“C'est bon!(素晴らしい)”な装いにトライしてみては。ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも、きっと新しい自分に出会えるはずだ。
平和をまとった使者、セヴランさんはこう告げて席を立った。
「私はサプール。それが私の仕事さ」

Daniel Severin Mouyengo
セヴラン・ムイエンゴ ダニエル

ムイエンゴ ダニエル(通称セヴラン)さん
サプール歴は40年以上で、仲間から慕われる大サプール。数年前まで公務員として会計の仕事に従事。現在は退職し、家族とともに過ごしている。