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D-art,ART大丸京都店

■2022年10月12日(水)→24日(月)

6階イベントホール

1階案内所前特設会場

大丸松坂屋百貨店が、“デパートメントストアが結ぶアートと暮らしの交差点”という新たなコンセプトで取り組むアートフェア「D-art,ART」第4回目は、大丸京都店で開催されました。日本のアートシーンを牽引する20のギャラリーが、前期と後期で入れ替えを行いながら登場。さて今回は秋たけなわの京都が舞台となり、6階イベントホール会場と1階店内ご案内所前特設会場に、通期で「D-art,ART」最多となる約700点の作品が一堂に会しました。

▲〈gallery UG〉の岡田菜美氏が来場。
独自の世界観を放つ風景画「one view」の前で。

6階イベントホール会場入り口では、〈gallery UG〉が、田島享央己氏のどこか力が抜けるようなユニークな作品たちをお披露目。立体作品を中心に取り扱う〈gallery UG〉は、ひとあし早く開催された1階店内ご案内所前特設会場にも注目作品を展示し、四条側正面出入口からすぐとあってか多くの人を集めていました。

また、6階イベントホール会場でひときわ異彩を放っていたのは、前期では、本サイトのメインビジュアル(「MATSURI」)を飾った〈CONTEMPORARY TOKYO〉の現代芸術家・笹田靖人氏の奇抜な作品群。後期では、〈石川画廊〉堀川由梨佳氏のなぜか愛らしい立体作品「occhan(おっちゃん)」シリーズや、杉山健司氏の立体作品、想像上の美術館「Outside」1~3。そして通期では、世界的な金属箔アーティスト〈Artglorieux GALLERY OF TOKYO〉の裕人礫翔氏の「宇宙兄弟」に、つい足を止め見入る人も。

▲自身の作品について熱く語る
〈CONTEMPORARY TOKYO〉笹田靖人氏。

会期中は、何人かのアーティストも来場。国内外で意欲的に活動するアーティストと、その制作をサポートする所属ギャラリーの解説に耳を傾ける、多世代のお客様の姿が。作品の見た目や手法のみならず、アーティスト自身やギャラリーのキュレーターから深い解説を聞き、制作の背景にあるストーリーに心を動かされ購入に至るケースもあったようです。
次回「D-art,ART」は、2023年春の東京で開催されます。どうぞ、素敵な作品に出合えますように!

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