Report

D-art,ART大丸東京店

■2023年2月16日(木)→21日(火)

11階 催事場

1階 イベントスペース

大丸松坂屋百貨店が“デパートメントストアが結ぶアートと暮らしの交差点”をコンセプトに、2022年から巡回してきたアート展「D-art,ART」が、満を持して2023年、大丸東京店にやってきました。
東京店では、2月16日(木)~3月14日(火)の約1カ月にわたる「ART ART TOKYO」の一環として開催。会場には、14のギャラリーから、現代アートをはじめ、新進気鋭の若手作家など、錚々たるアーティストによる約500点もの作品が集結し、東京駅上のフロアが、まさにアートを発信するターミナルに。“身近にアートを楽しんでいただく機会を提供したい”という「ART ART TOKYO」の想いとも共鳴し、多くのお客様にご来場いただくことができました。

中でも多くのお客様の関心を集めていたのが、〈gallery UG〉田島享央己氏の「牛乳を注ぐクマ」や、〈Satelites ART LAB〉井上大輔氏の「TANVXI(シーシャ、読書)」、〈当代東京CONTEMPORARY TOKYO〉笹田靖人氏の「相思相愛」、〈MEDEL GALLERY SHU〉渡邉城大氏の「JD-girl_008_F20-1」など。さらに〈GALLERY CLEF〉の漆芸家・江藤雄造氏による伝統の枠を超えた斬新な漆アート作品にも注目が。今にも金魚が動き出しそうな躍動的な作風に魅了されるお客様の様子が窺えました。

また今回、反響が大きかったのが、話題のデジタルコレクティブルアートを展示した〈FAT Collection〉のブース。照明を暗く、画面を大きくして没入感を生み出した空間で、お客様がじっくりと鑑賞を楽しまれ、実際に購入されるケースも多くありました。

▲現代の日本と西洋の融合をエレガントに表現。 ほかにはない「ラグジュアリートータルアート空間」を創造する〈MAZZI FINE ART〉のフランチェスコ・マッツィ氏。
▲日本画の伝統の枠を越え、幻想と今を融合させた異世界を描く〈GALLERY ISHIKAWA〉の纐纈雪陽氏。
▲「すべては“ご縁”」と、熱く語る〈Artglorieux GALLERY OF TOKYO〉の裕人礫翔氏。京都・西陣の伝統産業、箔工芸の魅力を、アートを介して世界へ発信しています。

期間中は、多くのアーティストも来場。〈MAZZI FINE ART〉のフランチェスコ・マッツィ氏や、〈GALLERY ISHIKAWA〉の中国内モンゴル出身アーティスト・纐纈雪陽(こうきつせつよう)氏、そして彫刻家の藤本明洋氏や、〈Artglorieux GALLERY OF TOKYO〉の箔アーティスト・裕人礫翔氏の姿も。
アーティスト自身やギャラリーのキュレーターから直接、作品のストーリーなどを聞けるのも「D-art,ART」ならではの心躍る体験。アートをもっと身近に。そんな「D-art,ART」が2023年も始動しました。

友だちに教える