Report

D-art,ART松坂屋名古屋店

■2023年9月8日(金)→12日(火)
■南館8階 マツザカヤホール

南館8階マツザカヤホール

大丸松坂屋百貨店が“デパートメントストアが結ぶアートと暮らしの交差点”をコンセプトに、2022年から取り組む巡回アート展「D-art,ART」が、約一年ぶりに名古屋へ。昨年と同じ南館8階マツザカヤホールで開催されました。名古屋2回目となる今回は、初参加の〈SMART SHIP GALLERY〉をはじめ、名古屋店初出展というギャラリーも多く、フレッシュな顔ぶれ。17のギャラリーから約650点の作品が集結しました。

▲人間の内面を抽象的に表現し、ポップな要素をミックスしたストリート感のある「INSIDE」シリーズ。目が、目を引きつける!?

昨年同様、ブースを自由に行き来できる回遊性の楽しさはそのまま、今年はすっきりと見通しの良い空間に。〈GALLERY ISHIKAWA〉のナカムラトオル氏など、注目アーティストのポップな作品群が目を引きつけ、奥へ、奥へと鑑賞者を誘い込みます。
意表を突くような作品がそろい、偶然会場へ足を運び入れたお客様はもちろんのこと、昨年ご来場のお客様も、一年前とはまた異なった新鮮なアートを浴び、刺激に満ちた体験となったのではないでしょうか。
なかでも今回初となった〈SMART SHIP GALLERY〉のブースは、まさに未知のアートとの出合いの場に。そういえば〈SMART SHIP GALLERY〉のコンセプトは、日常気軽に素敵なアートに親しみたいという感覚を持つ人々と、創り手を結ぶ“日常アート化プロジェクト”。まさに「D-art,ART」とも共通する想いのもと、有能なクリエーターを発掘しているギャラリーです。

▲素敵なアートを多くの人々に広く紹介したいという、今展初参加の〈SMART SHIP GALLERY〉。
社名の由来は、「アートを積んで冒険する未来船」。
▲〈gallery UG〉の田島享央己氏の作品を前に、ギャラリーの方の解説に耳を傾けるお客様。
▲〈シルクスクリーンで大量生産されていた60年代のPOPアートを彷彿させながら、高村氏の作品は相反し、すべて手描きによる1点もの。

また、国内外で人気上昇中の彫刻家〈gallery UG〉の田島亨央己(たじまたかおき)氏のオープニングトークショーや、〈Artglorieux GALLERY OF TOKYO〉の高村総二郎氏の「カップヌードル」シリーズも話題に。
「D-art,ART」は、アーティスト自身や所属ギャラリーの担当者から直接解説を伺えるのも大きな魅力。作品のバックボーンに感銘を受け、ご購入に至ったケースも多かったようです。
ファッションやインテリアと同じように、お気に入りのアートを生活に取り入れる。新しいアートの楽しみ方がいっそう、日常に広がっているのかもしれません。

▲写真と現実の中間を意識して描くという〈SMART SHIP GALLERY〉 の、前 友洋氏が来場。
いつどこでも一瞬を切り取れるよう常にカメラを持ち歩いているそう。

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