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【デパコス名鑑vol. 5】〈SHISEIDO(資生堂)〉のアルティミューンに迫る!

DEPACO編集部
エディター KATOCO
2022/01/09

デパコスの中でも「名品」と呼ばれる一品には、長い間人々に愛される理由がある。
DEPACO編集部が、"愛されコスメ"の誕生秘話や進化ポイントなどをブランドのキーマンにインタビュー。その秘密に迫ります。

第5回は、〈SHISEIDO〉の「アルティミューン パワライジング コンセントレート III」(以下、アルティミューン)。
同ブランドの大ファンであるKATOCOが、株式会社資生堂のSHISEIDO グローバルブランドユニットアルティミューン担当 グローバルマネージャーの髙橋 七奈さん(以下、髙橋)とPRマネージャー竹腰 渉さん(以下、竹腰)に、お話を伺いました。

ブランド〈SHISEIDO〉の誕生。

KATOCO(右):いつも「デパコス名鑑」では、ブランドヒストリーに迫っていますが、日本を代表する化粧品会社である〈資生堂〉は、歴史が壮大ですよね!
私が日本化粧品検定の勉強をしていた際にも、よく〈資生堂〉の偉業や商品のことが出てきたんです。大正時代のお話とかも興味深いです!

竹腰(左):〈資生堂〉は1872年、東京・銀座に創業して以来、約150年の歴史をもちます。東洋哲学と西洋科学をハイブリッドさせた、かなり前衛的な会社です。

1919年当時の調剤薬局(左)と化粧品店(右)

KATOCO:創業当時からグローバル意識の高い会社なんですね。
そのなかで、「アルティミューン」を展開しているブランド〈SHISEIDO〉というのは、どのような立ち位置なのですか?

髙橋(中央):〈SHISEIDO〉は、全世界88の国と地域で展開しているグローバルプレステージブランドです。
日本だけでなく、アジアや欧米に向けて、共通のプロダクトとイメージを展開しています。

竹腰:〈資生堂〉の商品は、世の中にたくさん流通しています。だけど、日本でも世界でも、ひとつの"ブランド"として確立されていませんでした。
「"世界に通用するブランド"を創っていかなくては!」という思いでブランドをリノベーションしたのが2016年1月のことでした。

世界に共通する"美しい肌"の要素。

KATOCO:グローバルで共通展開というのは大変ですよね。

髙橋:エリアによって当然、背景や文化、環境が違います。もちろんビューティに対する考え方も、違うわけです。
たとえば、「理想的な肌」というのも異なっていて、アジアなら"みずみずしいうるおいのある肌"、欧米だと"なめらかで均一な肌"が好まれる傾向にあります。

KATOCO:なるほど、そうなんですね。

髙橋:とはいえ、「美しい肌」の要素は、共通しています。表面がなめらかで、うるおいに満ちていて、キメは整ってるなどが基本です。
その要素からエリアごとに求める肌に対して、「アルティミューン」としてどのようなベネフィットをお伝えすることができるか。
エリアごとに違うことを言っていないか、「アルティミューン」としてのメッセージがきちんと伝わっているかは非常に気を配り発信をしています。

KATOCO:「アルティミューン」は発売当初から、"人種や年齢、肌質、性別を問わず使える"というのを打ち出されていたのがすごく印象的です。
〈SHISEIDO〉というブランドのコンセプトを、このプロダクトに落とし込んだということですね。

髙橋:その通りです。

〈資生堂〉の歴史と精神をカタチにした初代「アルティミューン」。

KATOCO:では、その「アルティミューン」について、さらに迫っていきましょう。
世界で累計2000万本(※1)を売上げ、200以上のビューティアワードを受賞した名品ですよね!
※1 2014年の発売以降シリーズ累計出荷実績・資生堂調べ(2021年)

竹腰:日本初の西洋風調剤薬局として創業以来、研究開発を大切にしてきた〈資生堂〉の、ひとつの成果ですね。
現在の研究者の人数は、世界でおよそ1000人。それぞれの研究者が、長年にわたり、ひとつのテーマをもって基礎研究を続けています。
その成果に基づいて、化粧品が生まれるんです。

同社の研究施設「資生堂グローバルイノベーションセンター」

髙橋:「アルティミューン」の核となるテクノロジーも、20年以上かけた研究から生まれたものです。
人の"美しさ"は表面上で起きていることではなく、湧き出てくるもの。その人の本質的なものが、"美しさ"につながると考えています。

KATOCO:ここ数年で、そういった意識が、より広まってきてきている印象です。

髙橋:〈資生堂〉は、昔から"人が本来もっている力を引き出して、その人の美しくなる力を使って、さらに美しくなる"ということを大切に、研究や製品開発を行ってきました。

KATOCO:「150年間も脈々と受け継がれてきた精神が、象徴的なアイテムになっている」という話だけでときめきます!

2回のリニューアルで、よりパワフルに進化。

KATOCO:ところで、「アルティミューン」は今までに2回、リニューアルをされていますね。

髙橋:正直、難しく話すとすごーく難しく聞こえてしまうので(笑)。簡潔にお話ししますね。

初代は2014年に、"肌本来の美しさを引き出す"というブランドの独自価値をもとにした美容液として誕生させました。
第2世代は、新たに「イミューンジェネレーションテクノロジー」を搭載し、さらに進化させたのです。

KATOCO:そして昨年、2021年7月1日に、さらにパワーアップした第3世代の「アルティミューン パワライジング コンセントレート III」に!
すでに世界的なヒット商品になっていたのに、発売からわずか8年で、また進化を遂げたのですよね。

髙橋:研究員たちの「アルティミューン」にかける熱意はすごいので。常に進化を考えているのです。
日夜、「美しい肌」のことを考えて研究し、その成果をリニューアル製品として開花させています。

KATOCO:その結果、革新的テクノロジーを新たに加えることができたということでしょうか。

髙橋:これまで培ってきたテクノロジーはもちろん継承しつつ、今回はさらに進化し、一人ひとりがもつ美しさについて意識しています。
進化を遂げながら、ますます一人ひとりの美しさを高めているイメージですね。

KATOCO:今まで以上の進化!愛用者としてはとてもうれしいです。

愛されているから変わらない、香りとテクスチャー。

KATOCO:実は私、リニューアル前も最新版も使っているのに、香りやテクスチャーでは何が変わったのかな......って、正直わからなくて(笑)。

髙橋:よかったです!変化に気づかなかったら、私たちの狙い通りです。

KATOCO:そうなんですね!

髙橋:初代から第3世代まで、テクスチャーと香りは、基本的に変えていません。
ずっとグリーンフローラルの香りを採用していて、「使っているときに心地いい」と評判なのですが、これには秘密があって。

竹腰:"アロマコロジー"といって、1980年代から〈資生堂〉が行っている研究成果を活用しています。
その研究を生かして作った香りだから、世界のいろいろなエリアで好まれているのだと思います。

髙橋:テクスチャーは、こっくりしすぎず、さらりとしすぎず。その絶妙な加減が受け入れられているので、あえて変えないように継承しているんですよ。

"美のめぐり"を可視化できる肌測定ツールが登場。

竹腰:実際は、肌の変化も自分では分かりにくいですよね。
そこで、〈SHISEIDO〉が肌状態を可視化するために導入したのが、「Beauty Alive Circulation Check」というサービス。非接触で使える機器で、「なめらかさ」や「ハリ・弾力」などの"一人ひとりの美のめぐり"を測定できます。
大丸や松坂屋のカウンターでも試せるところが多いので、ぜひトライしてみてください!

よりスタイリッシュになったボトルに秘めた思いとは。

KATOCO:最新リニューアルでいえば、デザインも少し変わりましたね。初代でグッドデザイン賞を受賞したほど、ずっと素敵なデザインです。

髙橋:初代から継承しているのは、赤いカラー。〈資生堂〉を象徴する色でもあるし、"その人本来の強さ"を表現するうえでも重要なカラーです。
より、強さを表現するために、ボトルのグラデーションを変更したり、「美のめぐり」を表現するためにシルバーの波線を入れていたりと...こだわりはつきません(笑)。

KATOCO:秘められたメッセージですね。ボトルの曲線も、とても印象的です。

髙橋:この曲線は、ブランドを象徴するプロダクトとして胸を張っているイメージです。横柄ではなく凛としている、そんな曲線美。

KATOCO:なるほど。ここにもメッセージ性が!

髙橋:あと、一番の推しポイントは、ディスペンサー頭部が"花椿"にインスパイアされた形になっていることです。

髙橋:"花椿マーク"は、初代社長が自らデザインした〈資生堂〉のシンボル。
開発段階では、何個もの形をモックアップで作り、チームで何度も指が痛くなるほどテストしましたが(笑)、努力が結びつき、何よりプッシュしやすくなっているのです!
とても小さいことの積み重ねなんですけど、こういうこだわりって大切だと思っています。

男性特有の肌個性に合わせたメンズ版を発売。

KATOCO:そういえば、昨年は「アルティミューン」のメンズ版も登場しましたよね。

竹腰:また研究のことになりますが(笑)。〈資生堂〉では長年、男性の肌生理の研究も行ってきていて、男性特有の肌の特徴や弱点を見つけたのです。

「アルティミューン」は、基本的に性別を問わず使える美容液なのですが、研究成果を活かしつつ、これまでご要望も高かったメンズ版「アルティミューン」を作ろう!と。

プロダクトに込めたメッセージが、使う人のマインドを動かす。

KATOCO:最後に、伝えたいメッセージはありますか?

髙橋:"内なる強さ、美しさ"は、ジェンダーも、年齢も、肌の色も、関係ありません。 私たちは、グローバルブランドだからこその多様性のある価値観......たとえば、エイジングというものを美しく享受していくということや、美しさこそ多様性があることを世界中の皆様と共有していきたいですね。

KATOCO:肌へのうれしい効果だけでなく、今の時代を生きる私たちへのメッセージ性が強い「アルティミューン」の世界観に、また引き込まれました。

"アルティミューン"の歩み

【デパコス名鑑】第6回は2022年春頃に公開予定!〈イヴ・サンローラン〉の「ルージュ ヴォリュプテ シャイン」が愛される理由に迫ります。

■〈SHISEIDO〉の商品はこちら→

EDITOR

DEPACO編集部

エディター KATOCO

DEPACO編集部員が、さまざまなブランドのキーマンに直接インタビュー!"愛されコスメ"の秘密に迫る人気シリーズです。
肌悩み
  • 脂性肌
好きなメイク
  • 透明感アップメイク
コスメの悩み
  • 皮脂によるベースメイク崩れ

入社後1年半、コスメのセレクトショップ「アミューズ ボーテ」で接客担当として勤務。美容への探究心から日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ資格を取得。“無理せずキレイにきちんと見える”を合言葉に、時短のケア・メイクを追求中。ミニマリストに憧れて、断捨離がマイブーム。

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