スーツ デ ヘンシン!
Interview
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| フローリスト 嶋田さん

【Vol.09】フローリスト 嶋田さんはストライプのスーツで変身!

嶋田さん|Profile

1973年、神奈川県生まれ。2003年、東京・浅草橋に古民家を活かしたお店「花楽堂」をオープン。屋号は、“たのしむためには楽はできない”という訓から。ブーケ、アレンジから店頭ディスプレイまで、様々なお花で顧客の要望に応えている。

— 嶋田さんにとって、フローリスト、お花屋さんというお仕事の魅力ってどんな所ですか?

いろいろあるけれど、ひとつは「ありがとう」って言ってもらえてビジネスが成立することですよね。

─ 商売は普通、買ってくれてありがとうございます、ですものね。

まだ駆け出しの頃、ある結婚式にお花を届けたんです。先輩の作ったお花なんだけど、新婦のお父さんが「今日はありがとう!」ってすごく喜んでくださって。その時からどんどんこの仕事にハマっていった感じです。花屋って朝も早いし、肉体的にも結構きついんだけど、それがあるから頑張れるというか、いろんなことが苦じゃなくなるんですよね。

─ お仕事をされる時はどんな服装が多いのですか。

やっぱり動きやすさが第一ですよね。あと、冬だと体温調節しやすいよう薄いものを重ねます。早朝、花の市場に行く時はすごく寒いけど、買った花を運んで生けたりしていると、どんどん暑くなってくるから。

─ 立ったりしゃがんだりも多そうですものね。

だからパンツは絶対ストレッチが効いていないとダメ。それから水も使うので、腕まくりしやすい服を選びます。ある程度おしゃれな方がいいけれど、機能性を重視していますね。

─ 撮影にもお持ちいただきましたが、やっぱりハサミにはすごくこだわりがあるのですか?

いくつも試して、ここ何年かは同じステンレス製のものを使っています。ステンレス製のハサミって切れ味はいまいちなんですけど、刃こぼれしにくいんですよ。店頭ディスプレイで使うワイヤーなんかもバンバン切れる。

─ 道具も機能性重視、使い勝手重視なんですね。

ひと昔前まではハサミもいろいろ持ち歩いてたんです。でも、一丁で事足りるならその方がいいよな、ってある時思って。服もそうだけど、最近はどんどんシンプルになってきています。

─ 普段スーツを着る機会はほとんどありませんか?

子どもの入学式や卒業式、取引先の新年会とか。今回もそうだけど本当、“写真に残る日”くらいです(笑)。

─ なるほど(笑)。では今回、スーツを着た感想を教えてください。

なんて言うんだろう、着た瞬間に自分が開花したような気持ちになったんですよ。気持ちが上がると言うのかな。普段自分では選ばないようなスーツだったので、なおさら特別感がありましたね。たまにはバシッと正装して奥さんとデートしてみるのもいいかなって思いました。

─ それは素敵ですね!最後に将来の夢をお聞かせください。

やっぱりこの仕事を突き詰めるというか、深掘りしていきたいんですよね。頭の中で描いたものをカタチにできることが面白い部分でもあるし。売上げをアップさせることも大切なんだけど(笑)、それよりも自分が作るものの完成度をもっともっと上げていきたいなって思っています。

今回はご着用いただいたスーツ(スーパー120’s生地使用、ストライプ)は、2着税込52,800円のもの。
※掲載商品はイメージです。