醍醐さん|Profile
1987年、東京都生まれ。大学在学中から洋菓子店でアルバイトを始め、卒業後はレストランやホテルで経験を積み、渡仏。ブルターニュ地方などを回り、パリのパティスリーで働く。現在は東京都内のホテルに勤めている。
— 醍醐さんは普段どのような“格好”でお仕事されていますか。
コックコートに腰に巻くエプロン、サロンエプロンですね。
─ 生地や形などコックコートにこだわりはあるんですか?
働いているホテルから支給されたものを着ています。
─ サイズ感やフィット感にはこだわったりするんですか?
やはり、大き過ぎず小さ過ぎがいいですね。あまり小さくても動きづらいですし、ブカブカだとどこかに引っ掛けたり、それこそ仕上げたケーキに触れちゃったりしてはいけませんから。
─ エプロンも決まったものなんですよね。
そうです。店によっては首から掛けるエプロンを使うところもあります。でも、僕は腰で巻くエプロンで良かったと思っているんです。
─ そんなに違うものですか?
単純に首から掛けていると肩がこるとか、動きにくいというのはあるのですが、腰に巻いてる方が白衣を汚さないよう緊張感を持って作業できるから。
─ 確かに、覆う面積が少ないですものね。
「あっ、汚れた」って、自分の不注意や荒い部分にすぐ気付けるでしょ。日頃からきれいに丁寧に作業することを心掛けているのでちょうど良かったなって。
─ ホテルでお勤めですが、普段スーツを着る機会はありますか?
ほとんどないですね。私服で出社して、あとはずっとコックコートなので。冠婚葬祭など特別な日ぐらいです。
─ 今回、撮影でスーツを着てみてどうでしたか?
やっぱり背筋が伸びる感じはしますよね。それに自分では選ばないようなスーツだったし、コーディネートだったのでとても新鮮でした。こういう明るい色の水玉のネクタイは初挑戦だったので(笑)。
─ シャツの襟も少し丸みがあってね。
そう、可愛いですよね。何て言ったらいいのでしょう・・・視点が1つ増えたというか、「こういうのもいいな」って思える自分を見つけられたのがすごく嬉しかったです。
─ 特別な日以外にもスーツを着ていただけそうですか。
もちろん!仕事に出る平日はあまり服装に頓着していない分、休みの日はスーツを着てどこかへ出かけたいですね。素敵なコーディネートも学べたから(笑)。
─ では最後に将来の夢をお聞かせください。
自分には師匠がいるんですね、フランス菓子とはこういうものだとイチから教えてくれた。僕はパリで働いていたこともあるのですが、それも行けるうちに行きなさいって師匠に背中を押してもらったからなんです。
─ 大きな存在ですね。
だから僕も師匠がしてくれたように、下の子を引っ張り上げるじゃないですけど、自分の店を持った時には若い人を育てたいですね。それが師匠への恩返しにもなると思うので。
─ では、お店を出すことと師匠への恩返しが夢ですね。
はい。師匠はもちろん、僕は本当にいろんな方との出会いに恵まれていると思うので。職人としてレベルアップしながら、いろいろなことをきちんと形にしていけるよう頑張っていきたいですね。
今回はご着用いただいたスーツ(イタリア製生地使用、ストライプ)は、2着税込41800円のもの。
※掲載商品はイメージです。
普段はスーツ以外の服で働く皆さんに、
大丸・松坂屋のスーツでオシャレに変身していただきました!