川瀬巴水 旅と郷愁の風景川瀬巴水 旅と郷愁の風景

展覧会概要

大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883-1957〔明治16-昭和32〕年)。
近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、巴水は日本の原風景を求めて全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描きました。
巴水とともに木版画制作の道を歩んだのが、新時代の木版画「新版画」を推進した版元の渡邊庄三郎(現・渡邊木版美術画舗初代)や彫師、摺師といった職人たちです。
四者は一体となって協業し、伝統技術を継承しながらもより高度な技術の活用を求めました。
そして新たな色彩や表現に挑み続け、「新版画」を牽引する存在として人気を博します。

本展では、季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水の画家としての生涯を、初期から晩年までの代表的な作品とともに紹介します。
まとめて観る機会の少ない連作(シリーズ)も含め約180点を展示し、叙情的な巴水の世界へと誘います。

《馬込の月》東京二十景 1930(昭和5)年
《馬込の月》
東京二十景
1930(昭和5)年
《日本橋(夜明)》東海道風景選集 1940(昭和15)年
《日本橋(夜明)》
東海道風景選集
1940(昭和15)年
《陸奥三嶌川》旅みやげ第一集 1919(大正8)年夏
《陸奥三嶌川》
旅みやげ第一集
1919(大正8)年夏
《雪の橋立》旅みやげ第二集 1921(大正10)年2月
《雪の橋立》
旅みやげ第二集
1921(大正10)年2月

※作品図版はすべて渡邊木版美術画舗蔵

川瀬巴水
川瀬巴水 1939(昭和14)年7月
大田区立郷土博物館蔵

ジョブズに愛された木版画家
アップル・コンピュータの共同創業者スティーブ・ジョブズは、⽇本の新版画を愛し、特に川瀬巴⽔はお気に⼊りの作家でした。
本展ではジョブズが購⼊した作品と同じ⽊版画をご紹介します。

基本情報

川瀬巴水

旅と郷愁の風景

会期 2023年10月25日(水)→11月6日(月)
  • 会期中無休
会場 大丸ミュージアム〈京都〉[大丸京都店6階]
入場時間 午前10時→午後6時30分(午後7時閉場)
  • 最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)
入場料<税込> 一般 1,000円(800円)
大学生・中高生 700円(500円)
小学生以下無料
  • ( )内は前売および大丸・松坂屋のクレジットカード、大丸・松坂屋アプリ会員のサファイアランク以上、大丸松坂屋友の会カード、ブライダルサークル会員証をお持ちの方のご優待料金です。
  • 小学生以下の単独入場はお断りいたします。
  • 前売券は、ローソンチケット(ローソン、ミニストップ店頭)にて8月25日(金)午前10時〜10月24日(火)までお求めいただけます。大丸京都店での販売はございません。
URL:https://l-tike.com/kawasehasui/
Lコード:53107
  • 当日券は、大丸京都店およびローソンチケットにて販売いたします。

◎9月29日(金)、8階レストランフロアが生まれ変わってオープン。
※11時~22時、9月29日(金)〜10月1日(日)は10時から営業。
●地下2階~2階は10時~20時、3階~7階は10時~19時営業。
●混雑時は入場制限させていただく場合があります。

主催:京都新聞
特別協力:渡邊木版美術画舗
資料提供:大田区立郷土博物館
企画協力:ステップ・イースト