Focus 作品に込められた「想い」それぞれの物語

作品を深く理解して、もっと好きになる。
制作の背景まで踏み込んで、
アーティストの想いを紐解きます。

「KOUUN NEKO 50:50(SPIDERMAN)」

2026.1.15

「KOUUN NEKO 50:50(SPIDERMAN)」

B.S.M Billy

素材・技法:SPRAY PAINT ON CANVAS/2025年
サイズ:H60.0×W40.0cm

招き猫とスパイダーマン。B.S.M Billyが
組み合わせる異文化が、強い印象を残す。

B.S.M Billyは、招き猫をモチーフにした作品で知られる香港のアーティスト。描いている招き猫の半分はいつも骸骨として表現されている。「人は誰でも心の奥底に輝く場所があります。それはアイデンティティーというネオンライトによって輝きます」というB.S.M Billy。祖母からもらった招き猫をモチーフに、見る人に幸福を届けたいと描き始めた。弁護士から転身した自身のキャリアチェンジの経験から、自分らしくあることこそが人を輝かせると伝えたい、そう考えている。ネオンライトに照らされた骨を描くのは、ネオンが象徴する香港にルーツを持っているから。この部分に最も時間をかけている。

「KOUUN NEKO 50:50(SPIDERMAN)」深掘りポイント

この作品には、半身がスパイダーマンの扮装をした招き猫が描かれている。思いがけない組み合わせが、強い印象を残す。「まったく異なる文化の要素を組み合わせました。個性的でユーモラスなコラボレーションです。色彩や背景の工夫によって、視覚的な印象と作品のメッセージが自然に融合していると思います。特に注目してほしいのは、ブラックライトで光るネオンの骨の部分です。幾重にも重なったネオンライトにぜひ注目してほしいです」とB.S.M Billyは語っている。

「KOUUN NEKO 50:50(SPIDERMAN)」深掘りポイント

B.S.M Billy

出身地の香港を中心に、台湾やドバイなどでも活動する。2018年クリエイティブ スタジオ Art Lab 852 を設立し、スプレーペイントのアートの普及を開始。大学を含む学校でワークショップを実施し、多くの非営利団体と緊密に連携。新移民家族の子どもたちを対象に新しい文化や環境に浸れるようなワークショップも開催する。2022年には、香港のモンコックで21m×6mの壁画を制作した。